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2026/03/18 22:13
mintyribbonという名前から、リボン作家だと認識いただくことがよくあります。
実際、代表作と呼べる作品はリボンを扱ったものばかり。
ですが、mintyribbonの始まりは、メタルパーツやクリスタルを組み合わせた作品たちでした。
リボンは好きだけど、このまま進んで本当にいいのか。
流れのままに身を任せるのは、まだ少し不安があって。
原価も、手間も、現実的な制限はすべて忘れて、好きなように手を動かしてみよう。
そうして出来上がったのが、「宵色妖精園」という物語です。

お話を続ける前に、トップページにも載せている序章をご紹介させてください。
それは星の降る特別な夜にだけ現れる、
妖精たちの秘密の楽園。
ひとからぽろぽろと零れ落ちたきらめきを、
ひとつふたつ、みっつ掬っておすそわけ。
指に、靴に、耳元に。
あるいは光の絨毯のように、楽園を彩って。
花が眠りから覚めるまで、あとすこし。
アトラクションに姿を変えたら、そこは。
ほんの少しの魔法が揺らめく、
小さな光の遊園地。
宵色妖精園というシリーズに並ぶのは、
クリスタルの花びらを編みこんで咲かせた花々と、
メリーゴーランドや観覧車といった遊園地を思わせるアクセサリーたち。
ですが、遊園地という言葉から連想されるような、
笑顔やときめきに満ちた世界にするにはどうしても踏み切れなくて。
金魚たちが、あらゆる出会いの可能性を秘めた明るい旅をするのなら、
決して優しいだけではない、ありのままの現実を包み込む世界を作りたかった。
宵色妖精園を形作るのは、
ひとから零れ落ちた「きらめき」です。
希望とか、ぬくもりとか、優しさとか。
それらはきっと、
気が付くとぽろりと零れ落ちてしまうほどに、軽くて、あたたかい。
そうして落ちた「きらめき」は、
現実から少し外れたあわいの世界で、今も花となってきらめいている。
もし、そんな世界に招かれたなら。
私だったら、なにをするだろう。
たぶん、夢の国ではしゃぐほどの元気は、ないだろうなと思いました。
だから、宵色妖精園にあるのは、
メリーゴーランドや観覧車といった、ゆったりと時を過ごすための遊具だけ。
華やかなパレードも、心躍るショーも、スリル満点のジェットコースターもありません。
花や遊具は、やがて眠りにつくそのときまで、ただそこできらめいている。
ただ、そこに在るだけ。
たったそれだけの事実に、ほんの少しだけ、心が軽くなることもある。
たったそれだけの事実に、ほんの少しだけ、心が軽くなることもある。
今後、遊具が増えたり、違う花が咲いたり、
少しずつ形を変えて、妖精園は続いていくのだろうと思います。
それでもきっと、そこに在り続けるものもある。
「宵色妖精園」は、星の降る特別な夜にだけ招かれる、妖精たちの秘密の楽園。
もし、心が重い夜が訪れたなら。
次に招かれるのはあなたかもしれません。


